2021.8.22
日本政府の英断。
タリバン勢力が全土を掌握したアフガニスタンに残された国際機関の邦人職員や大使館の現地スタッフを退避させるため、日本政府が自衛隊機を派遣する方針を固めました。本日の国家安全保障会議(NSC)で正式決定されますが、日本政府の英断を支持します。 先日の投稿で、自衛隊法84条の3「在外邦人の保護措置」の要件は実情にそぐわず機能しないのではないか、という話をしましたが、現在、米軍がカブール空港の安全を確保しており、タリバン側の妨害もないことから、今回は自衛隊法84条の4「在外邦人等の輸送」に基づき自衛隊機を派遣することとなりました。 関係者全員が早期に無事退避できることを祈ります。
2021.8.19
最近のアフガニスタン情勢について外交部会を開催しました。
邦人退避について、これまでオペレーション進行中であったため発表等は控えられていましたが、本日報告を受けました。 邦人に関しては、国連関係者等、現地に残らざるを得ない人を除き希望者は退避できたとのことです。 他方、日本の活動に協力しくれていた現地職員等については退避できていません。この点は、今回のアフガニスタンに限った問題ではなく、世界中で今後も起こり得ることです。 クーデターなど政変が起こった際に、英米など諸外国は現地の協力者を助けるけれども日本は助けてくれないとなると、我が国は今後、様々な地域で優秀な現地スタッフの協力を得ることが困難となる可能性があります。現地職員・協力者についても早急に退避できるよう支援を検討する必要があります。 根本的な問題として、自前の装備を用いた救出退避活動を行なっていないことがあります。他国は軍用機を派遣しているのに日本は何故自衛隊機を派遣しないのか、というお声も頂戴しております。 まず、今回については現地の治安情勢が急激に悪化する中で、実際に現地に出入りしている関係国の軍用機により退避することが最も迅速な手段であることを踏まえ、友好国の軍用機により退避するという判断に至ったとのことです。 様々なご批判もあろうかと存じますが、他国の軍用機であろうと、速やかに邦人退避を実現させたこと自体は重要であり、関係者の尽力に敬意を表し感謝申し上げます。 結果的に、自衛隊機を派遣しなかったということ自体は、現実に退避が実現できたことを踏まえると、一つの判断としてあり得る選択だと思います。 その上で、今回の判断は判断として、現行法上で、派遣しようと思えば派遣できるのかが問題です。(もちろん政府は個別事例について明言はしません) 野党や一部メディアの猛反対の中で成立させた平和安全法制の整備により自衛隊法84条の3に「在外邦人の保護措置」が設けられました。在外邦人の救出保護のためには3つの要件を満たす必要があります。 ①当該国の当局が秩序維持に当たっており、かつ戦闘行為が行われていないと認められること。 ②当該国の同意があること。 ③当該国の当局と連携・協力が確保されると見込まれること。 さて、これをご覧になってどう思われるでしょうか? ○安全であれば民間機をチャーターして現地に飛ばすことができる。民間機が飛べないから自衛隊機に行ってもらう必要があるのではないか? ○政権が崩壊している混乱時には同意を得る対象が存在しない場合がある。 ○3要件を満たしていないと日本国民を自前で救出はできず、他国頼みとなるがそれで良いのか? 法律の条文を字面通り読むと、本当に必要な時には全く機能しないのではないかというのが普通の感覚ではないでしょうか。 こうした制約は、日本が戦争を行わない、戦闘行為に巻き込まれてはいけないという要請を受けてものです。もちろん戦争に加担することはあってはなりません。 しかし、海外で活躍する日本人同胞が、突然、危険に巻き込まれたとしても現地の治安が維持されていない限り、日本国政府は救出に行けず、他国に頼んで救出してもらうしかない、自国民の生殺与奪を他国の協力に委ねるということで本当に良いのでしょうか。 私はそう思いません。危険な時こそ、国家として自国民を保護救出するのは当然の責務であると考えます。進んで銃撃戦を始めるというのではなく、まさに生命の危機に瀕している同胞を危険な状況から救いに行くことができるよう改善しなければなりません。 現実にこうした事態が生じるようになったことを踏まえ、法改正を含めて必要な手当を行なっていく必要がありますが、それには国民の皆様のご理解が不可欠です。 皆様のご理解をいただけますようこれからも努めてまいります。
2021.8.19
最近の竹島を巡る情勢について、領土に関する特別委員会・外交部会合同会議を開催。
韓国国会議員による竹島上陸、韓国海洋水産部による竹島のリアルタイム映像公開、慶尚北道による竹島上空における遊覧飛行行事など、竹島を巡る韓国による挑発行為の進行について外務省より報告。 多くの議員より、抗議するばかりでなく具体的な対抗措置を行うべきとの意見が出されました。政府からの回答は、相変わらず「適切に対応」「引き続き検討」の域を出ません。 私は事務局長として司会を仰せつかっていたので、この会議の場では発言致しませんでしたが、事前に外務省には意見を伝えました。 間違ってはいけないのは、現状をエスカレートさせたから問題なのではなく、そもそも不法占拠されている状態が続いていること自体が問題であり、挑発行為をやめたら解消するというものではありません。 竹島のリアルタイム映像も、何も無いところに新たに開始されたのではなく、女島から男島からの映像は既にあり、今回、男島から女島を映す映像が追加されたというもの。今回直ちに強く抗議したというが、これまでから公開をやめさせるよう行動していたという話は聞きません。 実は、騒ぎを大きくすればするほど竹島が係争地域であることがクローズアップされ、韓国にとっては不利になるはずです。むしろ、彼らが挑発行為をエスカレートさせるのであれば、これを逆手に取って竹島の不法占拠問題にかかる係争を大きくして、紛争解決プロセスに持ち込むくらいのことを考えるよう申し上げました。
2021.8.12
東京パラリンピック聖火、芦屋市で採火式が開催されました。
兵庫県の聖火フェステイバルは県内の全41市町が参加し、それぞれの地域の特色を活かした方法で採火され、16日に神戸総合運動公園に集められた後、東京に向けて出立します。 芦屋市では木の棒を使って手作業での火起こしにより採った火をランタンに移しました。また、県立芦屋高校書道部によって「共生のまち 芦屋」をテーマとした作品を披露していただきました。 最近、あらためて思うことですが、障害が無いことを前提として障害のある人が特別な存在として見られる社会ではなく、障害のある人も無い人も同じ社会に生きる人同士であり、むしろ障害を持つハンディキャップを埋めて、それぞれが希望を持って生きられる世の中を当たり前にしていくこと、それが共生社会の実現ではないかと感じております。 障害を負った方が、スポーツを通して希望を見出し練習に打ち込み、パラリンピックという舞台でその成果を発揮し活躍される姿が、またそれを見る誰かの希望に繋がる、そうした好循環が生まれていくパラリンピック大会になって欲しいと願います。
2021.8.9
某日、辻立ちで街頭演説をしていると、お子さんから「それ何?」と声をかけられました。マイクが珍しかったようだったので「やってみる?」と渡してみました😄
日中の街頭は、立ち止まって聞いてもらえることはなかなかありませんが、黙々とやっていると、お声をかけてくださる方や、わざわざ出てきてくださる方もいて元気をいただきます。 厳しいお声も含めて街中の反応を肌感覚で感じることはとても貴重なことだと考えます。
2021.8.2
津門川地下貯留管整備工事・着工式。
昨今、各地で台風や線状降水帯がもたらす集中豪雨により深刻な洪水・浸水被害が多発していますが、西宮市の東川水系津門川でも、平成11年、平成25年と大きな浸水被害が発生しました。 これに対処するため、地下に貯留管を設置し雨水を一時的に蓄える計画が進められ、関係者のご理解とご尽力の結果、本日着工式を迎えることとなりました。 あらためて関係各位に感謝を申し上げるとともに工事の安全を祈念致しました。 |